自民党総裁選において、われらのゲルこと石破茂が高市早苗に決戦投票で逆転勝利!
これまで何度も党員票でぶっちぎりの一位でありながら、派閥管理の議員票に絶対勝つことができなかった石破がついに勝った。
生放送で見ていたが、決選投票前の5分間の演説は心に響くものがあった。このひとに託したいと思わせる迫力があったが、一方の高市の演説は地頭の悪さを露呈し、石破の演説をなぞるも本心からそう想っていないことがバレバレの全く中身なしでこんなすっからかんな人に任せて大丈夫かという雰囲気が強く漂った。
派閥が解散したことになっていることと9人の候補が乱立し、なぜか高市票が急上昇したものの、タカ派的な発言しかできない底の浅さからこれまたノータリンの進次郎が意外にも選挙戦中盤以降失速したのと同じメカニズムで消極的に石破に議員票が流れた結果だろう。ずっと前からゲルが総理になったらなあと思っていたが、それは叶わぬ夢と半ば諦めていた矢先まさかこんな日が来ようとは。
驚いたのは1回目の投票で高市が議員票だけでなく党員票でも石破を上回ってトップに躍り出たことだ。
1回目で石破が圧倒的な地方票で勝っても、決選投票で石破を嫌いな派閥の領袖たちの談合によって結局負けるのが常だったが、まさか高市票がこんなに伸びるとは予想外だった。安倍派の力恐るべし。地方票でどのエリアが勝ったかをよく見てみると、
石破が勝っているのはホントの地方で、首都圏、愛知、大阪京都兵庫、福岡といった大都市ではことごとく負けている。
今後石破総理の政策がこうしたガチの地方に傾倒しすぎると、大票田である人口が多い地域の有権者から反発を喰らうことも考えられる。
防災省の理念は結構だが、庁くらいでいいのでは?アメリカでもFEMA(アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁)という一見良さげな組織が全くうまく機能していないと聞く。
被災者が体育館の冷たく硬い床で長期間寝起きしなければならないようなことがないような体制と復旧復興を最大戦速で推進できる組織づくりを切に願う。
党内や政権運営においても派閥のバックアップが全く期待できないから孤立無援となってレイムダック化する危険性も十分にある。そうならないためには次の総選挙で地滑り的勝利を収めることがひとつの防波堤となり得るだろう。
ともあれ、裏切り者と罵られながら正論を唱えすぎて派閥政治から疎まれてきた石破だからこその政策を、派閥の力学に左右されずその優れた答弁力、ディベート力をもって彼の理想に向かって突き進んでほしい。頼むぜ、ゲル。
理想論を唱えるだけでは現実についていけないという議論は確かに間違ってはいないと思うが、そうやって旧態然とした政治のせいで失われた30年が40年になろうとしている現在において確固たる信念を持ったリーダーが選出されたことは日本の政治史における新たな一頁となると期待したい。
アホノミクスはじめ安倍政治の継承者たる高市が負けて本当に良かった。
今回3位に沈んだ進次郎もいつかは総理になるんだろうけど、レジ袋を禁止したA級戦犯として一生彼のことを赦すことはない。
ついでに言わせてもらえば、どういう利権構造かさぱーり図りかねるが、疾風ウォルフも舌を巻く速さで電動キックボードを推進した国会議員たちも誰か知らんが絶対に許さん。